東芝の所属選手として3年目のシーズンを戦い、フジサンケイレディスクラシックで念願のツアー初優勝を手にした高橋彩華プロに、2022シーズンを振り返ってもらいました。
――1年間おつかれさまでした!
「ありがとうございます!」
――今シーズンはご本人もファンの皆さんも待ち望んでいたツアー初優勝を手にしました。ご自身ではどのように評価されていますか?
「うーん、今年はずっと調子が上がらないまま、ダラダラと1年が終わってしまいました。『パッとしない1年だったな』という感じです」
――初優勝した喜びもそれほど強く印象に残っていないのでしょうか?
「そうですね。調子が悪いのにたまたま勝っただけ、という感じでした」
――ご本人の中ではどのような点が納得できなかったのでしょうか?
「ショットの精度と成績の安定感です。2021年は安定した成績が出せていたのですが、2022年はショットの精度や上位に行く頻度が落ちてしまったのが悔しかったです」
――2021年は37試合に出場し、トップ10フィニッシュが19試合でした。2022年は35試合に出場し、トップ10フィニッシュが11試合です。決して悪い成績ではないと思いますが、ご本人は満足していないということなのですね。
「はい、昨年より数字が落ちてしまったので満足はしていません」
――ショットに関しては、来年の開幕に向けて少し早めのスイングの改良に取り組んでいるとうかがいました。いつごろから取り組んでいるのですか?
「(大王製紙)エリエール(レディスオープン)くらいからです」
――どのように改良しようとしているのですか?
「ドローボールをもっとストレート目に打つように改良しています」
――今シーズンはドロー(左回転)がかかりすぎていたということでしょうか?
「日によって変わるんですよね。いいショットが打てる日もあれば、打てない日もあり、シーズンを通してしっくり来ませんでした」
――シーズン終盤に取り組もうと決断された理由は何ですか?
「シーズンが終了してからスイング改良に取り組むことも考えたのですが、早く始めたほうがいいかなと思いました」
――ドローボールをストレート目に変えるために、具体的にどんな取り組みをされているのでしょうか?
「今までインサイドアウトに振っていたのを、ストレートに振ってフェースを真っすぐ当てるようなイメージです」
――そうするとご本人の感覚はだいぶ変わるのでしょうか?
「いや、ほんのちょっとの違いなので、そんなに変わらないです」
――そのスイング改良がうまくいけば2021年のような安定感が取り戻せますか?
「うまくいってほしいですね」
――2021年と比べると高橋プロの調子は上がらなかったかもしれませんが、2022年は有観客開催が増えて試合会場は盛り上がっているように感じました。
「コロナ前の試合会場の雰囲気に戻ったみたいでした」
――たくさんのギャラリーの方が来てくれて、励みになりましたか?
「やっぱり声援があるとうれしいですね」
――その声援に応えられたのはどんな場面だったと思いますか?
「優勝できたことですね」
――逆に声援に応えられなかったのはどんな点だと思いますか?
「成績があまり伸びなかったことですね」
――そういったことを踏まえ、まだシーズンが終わったばかりですが、2023年はどんな成績を目指していきたいですか?
「2021年と同じか、それ以上に安定した成績を出したいですね」
――優勝することよりも成績を安定させることのほうが、優先順位が高いということですか?
「そうですね。優勝もしたいですが、常に上位でプレーすることのほうが大事です」
――2023年の目標を教えてください。
「2022年の目標だった『毎試合トップ5を目指したい』が達成できなかったので、2023年も引き続き目指していきたいです」
――そのためにはどんな準備が必要だとお考えでしょうか?
「もっとストレート目のボールが打てるように、安定させていきたいなと思っています。オフは千葉でトレーニングをしながら、しっかり練習します」
――海外合宿もそろそろ再開できそうな雰囲気になってきましたが、そういったこともお考えでしょうか?
「行けそうだったら行きたいですね」
――最後に1年間応援してくださったファンの方にメッセージをお願いします。
「ようやく初優勝を挙げることができましたので、来年はもっと、今年よりもいい成績を出せるように頑張っていきたいです。引き続き応援よろしくお願いします!」