東芝の所属選手として3年目を迎える高橋彩華プロに、2022年シーズン開幕に向けての意気込みを語っていただきました。

――開幕戦のダイキンオーキッドレディスまで1カ月を切りました。今オフはどのように過ごされていましたか?
「ほとんど千葉にいました」

――千葉で開幕に向けた調整を行っているのはどういう理由ですか?
「雪がないからです」

――でも、高橋プロのインスタグラムで、2月6日に雪の中でラウンドしている動画がアップされているのを拝見しました。
「あれは長崎です。雪が降った日は寒かったですけど、それ以外は雨も降らず、いい天気でした」

――長崎にはいつごろ行かれていたのですか?
「2月の2日から7日くらいまでですね」

――長崎に行かれた目的は何だったのですか?
「コーチ(奥嶋誠昭氏)が行くと言ったので、一緒に行きました」

――コーチにスイングをチェックしてもらって、何か課題は見つかりましたか?
「ラウンドの感覚を戻しておこうかなというくらいです」

――1月中はラウンドをほとんどされていなかったのですか?
「そうですね。練習場で打ち込みをしていました」

――練習場で打ち込みをされるときは、1日何球くらい打つのですか?
「日によってけっこうバラバラです」

――多い日だとどれくらい?
「球数はあまり気にしていないから分からないですけど、3~4時間くらい打ちます」

――練習場で打ち込みをされるとき、基準にしている番手はありますか?
「私はあまりないですね。気分でけっこう変わるので、いろんな番手を打ちます」

――毎日練習しているのですか? それともプロ野球のキャンプのように、4勤1休のようなペースを決めていますか?
「それもあまり決めていないですね。練習に行きたかったら、行くという感じです」

――練習場での打ち込みということは、ショット練習が中心ですか?
「半々くらいです」

――アプローチ練習やパター練習をする環境もあるのですか?
「天然芝の練習グリーンがありますから、そこで練習しています」

――今オフに何かを変えようとする取り組みはされていますか?
「いや、去年けっこうよかったので、去年のままでいいかなと思っています」

――実際に球を打ち始めてからの調子はいかがですか?
「うーん、まだ試合が始まっていないので、そんなに調子は上がっていません。試合が始まってから、また調整しようかなという感じです」

――やっぱり練習と試合は別物ですか?
「別物ですね」

――そうすると、試合に入るための準備はある程度整っているということでしょうか?
「どうなのですかね? どのくらいの状態になったら整っているかが分からないですし、やっぱり試合に入ってから気づくことがありますから、入ってみないと何とも言えません」

――いよいよ試合が近づいてきましたが、今シーズンの目標はどのように設定されていますか?
「去年よりも自分の納得の行くゴルフができるようにしたいです」

――自分の納得の行くゴルフというのは、どんなゴルフですか? たとえば日本女子プロゴルフ協会のホームページに昨シーズンの年度別記録が出たりしますけど、そういう数字を上げるとか。自分のスタッツをご覧になったりしますか?
「いや、あまり見ないです」

――フェアウェイキープ率とか、パーオン率とか、そういう数字は気にしていない?
「気にならないです」

――逆に気にしていることは何ですか?
「試合の結果ですかね」

――昨シーズンは毎試合トップ10に入ることを目標にされて、それがけっこうよかったとおっしゃっていました。
「今年は毎試合トップ5を目指して頑張ります」

――今年一番実現したいことは何ですか?
「実現したいことは……、去年よりもいい成績で終わるということですね」

――去年よりもいい成績というのは、賞金ランキングのことですか?
「賞金額ですね」

――昨シーズンは1億884万8310円の賞金を獲得しました。その金額を超えたい?
「はい。今年も1億円より上の賞金を稼ぎたいです」

――ただ、昨シーズンは2年にまたがっていましたから、50試合に出場しました。今シーズンは38試合ですから、もっとハイペースで賞金を稼ぐ必要がありますね。
「そうなりますね」

――初優勝に対する思いが1年ごとに変化しているように感じるのですが、ご自身の中ではどのように位置づけていますか?
「今はもう、あんまり考えていないですね」

――それよりも1試合ごとの順位を上げることのほうが大事?
「そうですね。それで結果的にそういう順位(優勝)だったらいいな、という感じです」

――開幕戦のダイキンオーキッドレディスが「有観客での開催」のお知らせを発表しました。去年は無観客の試合も多かったですが、どのような印象をお持ちですか?
「有観客のほうがどちらかと言えばやりやすいですね。やっぱりファンの皆さんの声援はありがたいです」

――沖縄には少し早めに入って現地で調整されたりしますか?
「いや、沖縄には直前に入ります」

――2022年シーズンの高橋プロの活躍を楽しみにしているファンの皆さんにメッセージをお願いします。
「今年もいいプレーをたくさんお見せできたらいいなと思います。応援よろしくお願いします!」