東芝の所属選手として2年目のシーズンを迎える高橋彩華プロに、新型コロナウイルスの影響で変則開催となった2021年シーズン開幕に向けての意気込みを語って頂きました。

「1月半ばくらいから千葉に行き、トレーニングに重点を置いて調整を始めました。2月上旬には長崎に入り、スイングに重点を置いてコーチと合宿を行っています」

昨年12月は全米女子オープンで海外メジャー初挑戦。11位タイと素晴らしい成績を挙げましたが、帰国後は2週間の自主隔離期間があり、例年とは違った12月の過ごし方となりました。

「ずっと(新潟の)家で過ごしていました。お正月も新潟にいて、1月に入ってから動き始めました」

全米女子オープンから帰国した直後、高橋プロは今オフの過ごし方について次のように話してくれました。

「このオフはスイングの効率性を上げる練習と、あとは飛距離アップに重点を置いて準備をします。海外で合宿を行うのが難しい状況なので、長崎で合宿を行い、今年こそは初優勝を挙げたいです」

「スイングの効率性を上げるのがけっこう難しくて、まだ少し手こずっています。しっかり振れていないですね」

「海外のほうが日本よりも練習環境がいいので、そういう面ではできるだけ早く海外に行けるようになりたいですが、長崎で合宿することに決めたのも、芝生の上から練習できて、あまり混んでいないという練習環境のよさで選んでいるので、スイングの効率性が上がらないのは自分の問題です」

高橋プロは元々、試合の間隔が空くとスイングの感覚が鈍くなり、試合に慣れるまでに時間がかかるスロースターターでした。

「少しでもスロースタートを早めることができるように、しっかり調整したいですね」

そのためには開幕まで、どのような取り組みを予定しているのでしょうか。

「もう、ひたすら練習してすごい量を打ち込み、急ピッチで仕上げます。長崎合宿は2月中旬に切り上げ、いったん新潟に戻ってからもう一度千葉に行き、最終調整してから(開幕戦の舞台である)沖縄には直前に入ります」

2021年シーズンはツアー主催者の協力による特例措置で、開幕戦のダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメントも含めて出場人数増枠と予選カット順位引き下げが設定されている試合が多くなります。

ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメントや第2戦の明治安田生命レディスヨコハマタイヤゴルフトーナメントと第3戦のTポイント×ENEOSゴルフトーナメントで設定されている、それぞれ10人ずつの出場人数増枠について高橋選手はどう受け止めているのでしょうか。

「予選通過枠が増えるのはうれしいですね。決勝ラウンドまで残れるかどうかは選手にとってかなり大事なことなので、10人増えるだけでもけっこう違います」

開幕戦以降も何戦か計画されており、予選カット順位が60位になるのは高橋プロにとっても大歓迎だそうです。

また、昨シーズンに引き続き、ギャラリーの入場には一定の制限が続くと思われることについては、「やっぱりギャラリーさんがいないと気分があまり盛り上がりませんし、最初は少し戸惑いましたけど、昨年はそういう試合ばかりでしたから最近はけっこう慣れてきました。今年もキャディさんと一緒に自分のゴルフを頑張ろうと思います」と上手に割り切っています。

 

今年にかける意気込みについては、

「今年こそは絶対に初優勝を挙げたいです。早めに初優勝を挙げて、複数回優勝が狙えるようなシーズンにしたいです」

「開幕戦からベストな状態で挑めるように準備して、ファンの皆さんに開幕戦から活躍している姿を見せられるように頑張りたいと思います」

と元気よく締めくくってくれました。

 

高橋プロの2021年シーズンは、賞金ランキング42位、メルセデスランキング21位という状況からスタートする。今シーズンはできるだけ早い時期に念願の初優勝を手にし、飛躍の一年にしてほしいところです。